斉藤邦雄さんは、現在「市民の目フォーラム北海道」で代表の原田宏二さんを支えての活動を行っています。そしてこの8月4日共同文化社(札幌)より、「実録 くにおの警察官人生」を出版しました。
高卒後北海道警察へ、そして35年間の警察官生活を行いました。その都度つどの体験経験が豊富に語られています。続いて退職後に、道警の裏金問題で、実名告発に至るいきさつ、以降の奮闘ぶりが、本人らしい語り口で述べられています。
原田宏二さんは、「やましき沈黙の掟を破って −邦さんと私ー」という文章を寄せています。そこでは斉藤さんの果たした役割、人生に対するひたむきさを、暖かく評価しています。
「それにしても、どうして『やましき沈黙の掟』を破ってまで私を助けてくれたのだろうか。邦さんにはそれを破っても何のメリットもなかった。失うものの方が多かった。激しいパッシングも分かっていたはずだ。(中略)
それはやはり、邦さんの人生に対するひたむきさ、誠実さ、純粋さ、他人に対する暖かさではないかと思う。」(14ページ)
また、巻末資料に、今年の参院選に際しての、市民の目フォーラム北海道として各政党に照会した「警察改革に関する政策」がついているのも、たいへん親切な構成にしています。
国民のための警察、であるための、貴重な著作です。多くの方に読まれて欲しい内容です。
以上 (UT) 100806