1930年生まれでいまなお活躍されているジャーナリストであり作家である半藤一利(はんどう・かずとし)さんの著作「戦う石橋湛山(いしばし・たんざん) 昭和史に異彩を放つ屈服なき言論」が年明けに出版されました。2001年に東洋経済新報社より新版として刊行されたものを新装版として改めて同社より刊行されたものです。最初は1995年の出版のようです。
書店の店頭で目にし購入しました。その本いままで出されていたことを知らず、読んで知った次第です。読んでみてまことに時宜にかなった再刊と受け止めました。紹介とさせていただきます。
半藤氏は「序章 その男性的気概」でこう述べています。
「これからわたくしが書こうとしているのは『石橋湛山伝』といったような巨人の全容ではないのである。−−−昭和5年のロンドン軍縮会議調印から6年の満洲事変、7年の満洲帝国成立、8年の国際連盟脱退とつづく、この短期間における、一連の事件をとおしての日本の言論そのものについて考えてみようと思うのである。」
当時の東洋経済新報の主幹として、きわめてリベラルな論陣を張りました。そのことが活写されています。そして、湛山の主張ばかりでなく、その相手とされた政治家、軍人、大マスコミのそのときの主張・発言が丁寧に採録されています。
果たして誰が、国を思い、国民を思い平和を直視していたのか。半藤氏の筆は、真正面から問うています。
過去を振り返り、具体的に把握していくことの大事さが分かるないようです。歴史の検証に耐える発言とはなにかを教えてくれます。
以上 (UT) 080129
2008年01月29日
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