愛媛県警の裏金問題を告発した現職警察官仙波敏郎さんは、松山地裁の国家賠償請求訴訟第1審で、昨2007年見事な勝利判決を得ることになりました。(県警側は控訴、裁判は継続中)
「ドキュメント・仙波敏郎 告発警官1000日の記録」として、そのいきさつや歩みが、地元の創風社出版より年末刊行されました。著者は仙波さんの高校の同期生で、ひょんなことから「仙波敏郎さんを支える会」世話人となったジャーナリスト東玲治(ひがし・れいじ)さん。
さまざまな偶然から告発者となった仙波さんとその闘いを、多面的に描き出しています。暖かな目でのエールとなっています。
本文の最後はこう結ばれています。
「裁判が終わってもほんとうの意味での終わりはこないかもしれない。僕たちの時代に全てが解決することはないかもしれない。もし、そうだとしても、仙波は、この後、警察の不正が再び世に問われたとき、その遠因に目をやる者のよすが(手がかり)となるだろう。松橋、原田、斎藤が仙波にとってそうだったように。が、こうして彼が無私の告発者の系譜に名をとどめることの意味は大きい。
この告発がこの先、生かされようが生かされなかろうが、それは彼の責任ではない。責任をとるべき人間は他に山のようにいる。友人としての僕は今、仙波が平成21年春に無事に退職の日を迎え、背負ってきた重荷から解き放たれることだけを願っている。それが、仙波にとっての本当の勝利になるだろう。
仙波は元気だ。今日もJR松山駅に立っている。」
また「発刊にあたって」では東さんは次のように語っています。
「最後になったが、仙波を招き、彼の話に耳を傾けていただいた多くの皆さん、皆さんによって彼は守られてきました。御礼申し上げます。
それから、弁護団の皆さんにもお礼申し上げます。皆さんの献身的活動なくしては、県人事委員会の勝利採決も国賠事件の1審勝訴もありませんでした。
この本は、全て僕の責任において書かれたものであり、仙波敏郎にはその点においてなんら責任はありません。出版をお引き受けくださった創風社出版についても同じです。」
ウェブマガジン カムイミンタラでもとりあげた北海道の警察裏金問題、そこからの派生が大きな枝を広げたのです。
この友情と愛情と正義感にあふれたドキュメント、ぜひ多くの人にお読みいただきたいものです。
以上 (UT) 080122
2008年01月22日
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