アメリカの言語学者ノーム・チョムスキー(1928年生まれ、マサチューセッツ工科大学名誉教授)の著書がちくま新書からこの9月に発行されました。「お節介なアメリカ」です。
2002年9月4日から2007年3月5日まで、ニューヨーク・タイムス通信社の外部の執筆者による署名入りの評論記事として書かれ、配信されてきたものです。それを彼の著作を発表してきた「オープン・メディア・シリーズ」で発行したもの(はじめに グレッグ・ルギエロ)です。
彼のこの記事は、海外の新聞では広く取り上げられてきたがアメリカではめったに扱われていず、アメリカの「大手一流新聞」からは、掲載を拒否されてきたそうです。(はじめに)
アメリカ市民(アメリカ国民)として、9・11以降のアメリカの政府と政策へのチョムスキーの直言が、あふれている内容です。幅広い諸意見に対する彼の判断は痛快ともいえるものです。読者がそれをどう受け止めるか、どう判断するか、まことに興味深いものがあります。以前の発言が古びず、先見性からますます輝いている箇所が随所に見られると、私などは考えるのですが。
「現代の政治体制の特徴は、政策という争点を矮小化させてしまうことだ。選挙にあたり、広報やメディアは、政治の『課題』ではなく政治家の『資質』に焦点をあてる。たとえば候補者の外見や性格など、どうでもいいことに、だ。そして政党は、もはや候補者を商品としたシステムに成り下がっている。」(127ページ)
「数年ごとに候補者を売り込むという広告業界の通常業務は、商品を売るのと同じ要領で行われる。テレビをつけてみれば誰でも気づくことだが、業界は抽象理論が売り出されるような市場を弱体化させるべく、途方もない努力を傾けている。消費者がかしこく情報を得て、しうした理論のもとに理性的な選択を選択を行っては困るのだ。ーーそして、これとほぼ同じ方法が、民主主義を弱体化させるために使われている。つまり、有権者を情報不足にし、幻想にはまったままの状態にしておくという方法である。」(131ページ)
しかし、市民の理性ある声は、大きくたくましくなっていると、チョムスキーは展望をもって語っています。そうした動きがいっそう強まることに、本人の努力も向けられているようです。
以上 (UT) 071002
2007年10月02日
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ノーム・チョムスキーは本当に真実を探求する者なのか?
Excerpt: 皆さんはノーム・チョムスキー氏なる人物をご存知だろうか?彼は米国在住のユダヤ人で、有名なMIT(マサチューセッツ工科大学)の教授でもある。そして「合意の捏造」という...
Weblog: 真実の探求
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