訴えた遺族が、男性の両親と妻だそうです。父親が元自衛官であるそうですから、なおさら重い提起を行ったことになります。息子も自衛隊でがんばってほしいとの気持を持っていた父に違いなかったでしょうから。
カムミンタラ2010年11月号(通巻150号)特集が、「女性自衛官人権訴訟 原告と弁護団の3年3ヶ月」です。その特集のなかに、2010年3月に自衛官人権訴訟の全国弁護団が札幌で結成されたことも報じられており、浜松基地訴訟もそのなかに含まれています。人権侵害という点で、いくもの訴訟が起こされていたのです。
女性自衛官訴訟は、2010年札幌地裁で勝訴確定で終わりました。今回の静岡地裁浜松支部判決、それに続く、人権訴訟の成果といえるかもしれません。無理な引き伸ばしとなるような国側の控訴のないことを願うものです。
2011年7月12日 室長