昨2008年12月に、角川春樹事務所より小説「警官の紋章」が刊行されました。佐々木譲(ささき・じょう)の北海道警察3部作のラストとなる作品です。
第1作「うたう警官」(なぜか後日「笑う警官」に改題)、第2作「警察庁から来た男」に続くものです。第1作で女性警察官殺しの犯人にでっちあげられかけ、以後組織内で冷や飯を食わされ続けている、津久井卓巡査部長が、そして彼を救うために活躍した佐伯宏一警部補たちが、また大活躍をします。
警察官が警察官を殺そうとする、それを食い止めるために行動する、理由も動機もある、そして舞台は洞爺湖サミットに備える北海道というあらすじです。
私には意外な結末となりました。関心を持った方は、ぜひお読みになってください。期待は裏切られない内容と思いましたが。
誇りを持った警察官が、誇りを持って仕事にうちこめる、そのような警察であってほしいとの、作者の思いと、私には思われました。現実はこのようなエールに応える警察組織になっているのでしょうか。フィクションと片付けるにはもったいない、問題提起の書です。
できれば第1作から読んだほうが、第3作の位置づけと筋がよりわかりやすいと思いました。前2作に登場している個性的な警察官たちが、また活躍しているのですから。
最後に、私には第1作が改題されて「笑う警官」というのが、いまだも納得いかない気持を持っています。本年映画化されて公開されるそうなのでそのときにでも、理解させてくれればというのが、1読者の勝手な考えでした。
以上 (UT) 090113
2009年01月13日
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「警官の紋章」佐々木譲
Excerpt: 北海道警察は、洞爺湖サミットのための特別警備結団式を一週間後に控えていた。そのさなか、勤務中の警官が拳銃を所持したまま失踪。津久井卓は、その警官の追跡を命じられた。一方、過去の覚醒剤密輸入おとり.....
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2011-03-05 02:14


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