2010年12月20日

ウィキリークスの情報公開と日本のマスコミによる紹介

国際告発サイトと呼ばれる「ウィキリークス」というサイトがあります。今一番注目されているインターネットサイトでしょう。創設者アサンジ氏はまだ若い人物です。

いろいろ名をはせてきましたが、今年後半行った米国の外交・軍事の機密文書公開は決定版といわれる内容かもしれません。政府組織の内部告発で外部に流出したといわれる文書を入手し公開しました。その内容が衝撃的です。日本のマスコミが紹介してるものでさえ、驚くようなことがわかりました。流出元の米政府が「ニセ文書」「ウソの内容」と言って否定をしていないこと、クリントン国務長官が弁解と釈明を10数カ国に行ったということが、その深刻さをよくあらわしています。

ジャーリズムには「事実の報道」と「調査して報道」とが、あるそうです。事実を伝えることも大事なら、よく調べて内容を伝えることも大事なのです。今回のことは大スクープであり、掘り下げられるべき内容のオンパレードです。

ウィキーリクスと公開報道で手を組んだのが米ニューヨーク・タイムス紙、英ガーディアン紙、独シュピーゲル誌だそうです。いずれおとらぬ影響力のあるところが足並みをそろえたことで、その衝撃はきわめて大きなものになったようです。

もう少し状況が理解できるようにならなければ、意義や評価を軽々しく下すことにはなりません。しかし、ひとつわかることがあります。日本のマスコミ、ウィキリークスと今回の文書公開、目にすぐつくような報道はしていません。連続的でもなく逆にきわめて断片的でしかないように見受けられます。

たとえ小さなことでもささやかなことでも、報じることは意味を持つ、あるいは意義を改めて確認できる、ということは、当誌カムイミンタラでも理解してきました。身の丈にあった伝え方もあるのです。

しかし今後の国際社会に大きな影響を及ぼすかもしれない事の報道は、やはりマスコミがきちんと報じなければ広く伝わりませんし、時間がかかることになります。いまだに私にはよくつかめるまでになっていません。その点では日本のマスコミ、いささか問題意識がかたよっているのではないでしょうか。今後の報道に期待します。断片をつづりあわせて少しわかってきた者の期待なのですが。

以上 (室長) 101220
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2010年12月06日

ありがとうございました

「ウェブマガジン カムイミンタラ」2010年11月号(第30号 通巻150号)を発行しました。これで定期発行の継続は終了します。1984年から26年間、印刷物からウェブマガジンへという変化とそれに伴う中断期間はありましたが、続けてくることができました。

これも熱意ある編集者の努力と読者の皆様の支援あったからこそです。題名はカムイミンタラ(アイヌ語で神々の遊ぶ庭 大雪山の呼び名のひとつでもあります)とし、「みなさまの心を結ぶ北海道の風土・文化誌」を心がけ隔月刊の小冊子ですが、発行を続けてきました。

当時は知られていなかったカムイミンタラの言葉(印刷物の表題使用は、私たちが最初の使用ではありません。第2号です)、今はすっかり知名度があがったことには、多少の貢献をしてきたかもしれません。各種の使い方がされています。

カムイミンタラは印刷物としては2004年区切りをつけましたが、21世紀に入り、インターネットの発達が過去号の保存版をアーカイブズ(保存記録情報)としてネット上で読むことを可能にしてくれました。その公開は取材先寄稿先の了解をとる努力をしたうえでのことでした。

新たなウェブマガジンでの継続もし、新しい体験経験もすることとなりました。

通巻150号、とりあげたテーマ、多彩な寄稿者、ふりかえっても幅広い内容を集積させています。そのすべてをアーカイブズとして引き続き公開することは、意味があることだと私たちは考えました。

このかたちでの公開を続けます。また、一定体裁などに手を加えたアーカイブズ版、2011年中に改めて切り替えて公開します。よろしくお願いします。

以上 (室長) 101206


posted by kamuimintara at 14:56| 北海道 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする