日本が今後米国とそして世界と向き合うためにどうでなければならないのか、それは軍事同盟である日米同盟を脱却、友好関係でいかなければならないと主張しています。そのために憲法九条を全面に出し、平和国家の道をまい進すべきとしています。単なる反米論者ではない天木さんの、真の日米友好論、熱っぽい内容です。
広い目配りと理由にもどづいた意見、これからの日本外交を考えるうえでの、手引書解説書としても最良のものではないでしょうか。改めて耳を傾けるべき提言にあふれていました。
また文中、自衛隊イラク派遣違憲訴訟に札幌で原告となった元自民党代議士故箕輪登さんに言及、暖かな目線です。別でしたが名古屋の訴訟に天木さんも原告のひとりとして参加、自らの姿勢を貫きました。
ひとりひとりが考えてほしい、そのためにも本書を読んでほしいというメッセージがこめられています。
ひろく読まれてほしい、私もそのように思いました。
以上 (UT) 100712