日本経済新聞文化欄に中村義(なかむら・ただし)さんが、戦前の川柳からみた日本と中国ということについて寄稿をされていたことは8月27日のこのブログで紹介しています。その中村さんのまもなく出版すると述べられていた本がわかりました。
「川柳のなかの中国 −日露戦争からアジア・太平洋戦争までー」(岩波書店 税別本体価格3600円)でした。中村さんの熱意が伝わる力作です。
いわゆる江戸期の「古川柳」に対して、現代につながる「新川柳」は、1903(明治36)年7月3日新聞「日本」に「新題柳樽」という川柳の時事句欄が設けられたことによるようです(同書36ページ)。担当が井上剣花坊でした。正岡子規が俳句短歌の革新を主張する舞台となった「日本」が、川柳革新でも大きな役割を果たしたことを教えられました。当時の編集長古島一雄(こじま・かずお)の発想と着眼がそのスタートになっています。言論人古島は、立憲主義政党人としても貫き、戦後1952(昭和27)年に86歳の生涯を終えました。
中村さんは「第6章翻弄される人々」のなかで、第13期海軍飛行予備学生(特攻隊)に1項を割き、1952年に遺族会の手で刊行された「雲ながるる果てに −戦歿飛行予備学生の手記」のなかに掲載された学生4人による合作百句川柳に言及しています。
「−−戦没学徒兵の遺書については他にも類書がある。収録されている遺書には、決別の心境を書き残した詩や短歌は比較的目につくが、こと川柳になると、この合作百句のみと思われる。したがって、近代川柳史上、すぐれて希少価値は高く、戦中期川柳として後世に語り伝えるべき不滅の時事吟である。」(同 235ページ)
及川肇(盛岡高工)、遠山善雄(米沢高工)、福地貴(東京薬専)、伊熊二郎(日本大学)の4人(全員23歳)が、鹿児島の特攻基地で出撃の前、川柳の合作を行いました。そして全員1945年4月に戦死しています。それがよく残されていて、またよく収録されたものです。
百句の冒頭が「生きるのは良いものと気がつく三日前」。そして次のような句もある若者たちでした。
「ジャズ恋し早く平和が来ればよい」
「アメリカと戦ふ奴がジャズを聞き」
「特攻のまずい辞世を記者はほめ」
「勝敗はわれらの知った事でなし」
「必勝論必敗論と手を握り」
また、中村さんによれば、土浦の陸上自衛隊武器学校内に海軍飛行予科練出身戦没者の記念館があり、そこにも飛行予科練習生鈴木丈司の一句が残されているそうです。(同 242ページ)
「七洋に桜花飛込む水の音」
今の理解感覚も踏まえた光を、中村さんは5人とその作品に当てました。「温故知新」という言葉を思い起こすこととなりました。
2007年8月は1757年に川柳が発祥して250年(あとがき)だそうです。まさにそれにふさわしい出版といえそうです。
以上 (UT) 070929
2007年09月29日
2007年09月11日
国家賠償請求訴訟仙波敏郎さん勝訴、愛媛県に請求通り賠償命令
2007年9月11日松山地裁(高橋正裁判長)は、現職警察官仙波敏郎さんが「県警の裏金問題を告発したことに、報復人事を行われ精神的苦痛を受けた」として国家賠償請求訴訟を起こした裁判で、原告勝訴とし請求通りの100万円の支払いを愛媛県に命じました。
2004年北海道警察の裏金告発から端を発し、2005年1月20日に愛媛県警の現職警察官仙波敏郎さんが、愛媛県警の裏金問題を告発しました。
県警による報復人事(不当と認めた県人事委員会の裁定で元の職場には復帰)が行われ、それに対する訴訟を2005年2月仙波さんは起こしました。この裁判では、北海道警察の裏金問題を告発した元警察官原田宏二さん、斎藤邦雄さんも2006年9月に原告側証人として法廷に立っています。
">※このことは2005年11月号/ウェブマガジン第6号の特集で取扱っております。
大きな意味のある裁判結果でしょう。裏金の闇が正されていってほしいものです。
以上 (UT) 070911
2004年北海道警察の裏金告発から端を発し、2005年1月20日に愛媛県警の現職警察官仙波敏郎さんが、愛媛県警の裏金問題を告発しました。
県警による報復人事(不当と認めた県人事委員会の裁定で元の職場には復帰)が行われ、それに対する訴訟を2005年2月仙波さんは起こしました。この裁判では、北海道警察の裏金問題を告発した元警察官原田宏二さん、斎藤邦雄さんも2006年9月に原告側証人として法廷に立っています。
">※このことは2005年11月号/ウェブマガジン第6号の特集で取扱っております。
大きな意味のある裁判結果でしょう。裏金の闇が正されていってほしいものです。
以上 (UT) 070911
2007年09月01日
カムイミンタラ2007年9月号(第17号)公開しました
ウェブマガジン カムイミンタラ 2007年9月号(第17号 通巻137号)公開しました。
特集は赤平市の植松電機専務植松勉さんの活動です。意欲的な活動ぶりはいろいろ報道もされてきました。カムイミンタラの特集、植松さんの思いを掘り下げてみました。
ずいそうは、デボラ・デビッドソンさん、齋藤邦雄さん、中舘侑子さんにご寄稿いただきました。
暑い夏も過ぎ、大雪山では秋の気配もはじまりました。読書の秋のスタートでもあります。9月号もじっくりお読みいただけるなら幸いです。
以上 (室長) 070901
特集は赤平市の植松電機専務植松勉さんの活動です。意欲的な活動ぶりはいろいろ報道もされてきました。カムイミンタラの特集、植松さんの思いを掘り下げてみました。
ずいそうは、デボラ・デビッドソンさん、齋藤邦雄さん、中舘侑子さんにご寄稿いただきました。
暑い夏も過ぎ、大雪山では秋の気配もはじまりました。読書の秋のスタートでもあります。9月号もじっくりお読みいただけるなら幸いです。
以上 (室長) 070901