2006年11月28日

地雷撤去で平和貢献

11月27日日本経済新聞文化欄、ジオ・サーチ会長冨田洋(とみた・ひろし)さんの寄稿を掲載しました。

「ジオ・サーチはレーダーを積んだ車で地上を走りながら地中の空洞を探査し、道路や地面の陥没を未然に防ぐ技術を世界で始めて実用化した」会社だそうです。「これを応用し、地雷の探知技術の開発を無償でお手伝いすることになった」

1998年に日本の非政府組織「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)」が発足、日本の有力企業が人やモノをもちよって活動を続けてきたそうです。

タイとカンボジア国境の山頂に9世紀末建設されたピレア・ビヒア寺院(クメール語で山上の聖なる寺院の意味)という古代の大遺跡がありました。しかし国境紛争や内戦で周辺は地雷や不発弾が埋まる危険地帯となり、人が足を踏み入れることがままならない状態で放置されてきました。

2004年7月より、JAHDSがタイ・カンボジア両政府の要請を受け、両国の和解のシンボルとして寺院を共同開発することとなった寺院周辺の地雷除去に取り組むことになりました。多くの人手とお金をかけたプロジェクトは今年の夏に完了、新聞掲載の日に、現地で完工式が執り行われるのでした。

冨田さんは最後にこう語っていました。
「プロジェクトを終えたJAHDSは今日で解散し、機材や活動資金など一切をタイの財団に引き継ぐことになった。プレア・ビピア寺院から始まった『平和の道』がタイとカンボジアの国民によって今後も築かれていくことを願う」

企業が開発した技術が、平和目的で活用され成果をあげることのひとつの例としてたいへん感銘を受けました。取り組んだ冨田さんをはじめとする人たちの真剣な取り組みがうかがわれます。

目を開いてみると、日本企業が行っている平和貢献ともいえる活動が、さまざまな形で地道にあちこちでとりくまれているようです。富士メガネが、メガネの提供を通して難民支援活動を長年続けてきたこともそのひとつでした。ウェブマガジン カムイミンタラ2006年9月号随想に、メガネを通して難民支援活動を長年続けてきた富士メガネの活動について、会長の金井昭雄さんに寄稿いただいています。

以上 (UT) 061128
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2006年11月23日

木内綾さんの告別式

11月22日、旭川市文化会館で、11月5日亡くなられた優佳良織の織元木内綾さんの告別式が行われました。1924年旭川生まれ享年83歳でした。

旭川市で羊毛による織物優佳良織(当初名称ははユーカラ織)を発案創出、広く知られることになりました。また優佳良織工芸館、国際染色美術館などの美術館活動にも手を広げました。

木内さんの生前の幅広い活動を示す、多くの参会者が故人を偲びました。お別れの言葉を、薬師寺長老の松久保秀胤さん、五十嵐広三さん、三浦光世さんなどが行いましたが、いずれも、心のこもった内容でした。

最後に、ご子息の木内和博さんがごあいさつされ、参列者の献花でのしめくくりでした。

木内綾さんには、カムイミンタラ1985年9月号随想に「大雪の全容」と題して寄稿もいただいておりました。つつしんでおくやみ申しあげます。

以上 (室長)061123
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2006年11月21日

清水敏一さん、小泉秀雄を語る

11月20日、日本経済新聞文化欄に、山岳史家の清水敏一(しみず・としかず)さんが、小泉秀雄について寄稿していました。

題して「大雪山の父、峰に名残す  明治大正期踏査の先駆者、小泉秀雄の生涯発掘」です。清水さんは、北海道在住の研究者として小泉秀雄を調べ、内容の濃い著作を発表してきました。今回の寄稿、小泉秀雄について、要領よく概括した内容となっています。ぜひ、いろいろな方に目を通していただきたいものです。

小泉秀雄(1885−1945)は、山形県米沢生まれ、北海道の縁としては、1911年に北海道旭川の上川中学(現・旭川東高)に理科教師として赴任したことからはじまったようです。その後仕事の舞台を本州に移しますが、1924年からの大雪山調査会の調査委員として委嘱され、調査活動を行いました。また、大雪山という名称が一番ふさわしいと主張し、その定着に貢献することにもなりました。

清水さんの今回の文章を読んで驚いたのは、「北海道時代の小泉を知る遺族は少なく、小泉岳という山の存在も知らなかった人がほとんど。地元に住む私が遺族や教え子を小泉岳に案内したこともある」というくだりでした。そうした貢献も清水さんが果たしていたのです。(大雪山は旭岳、黒岳などの山々の総称。そのひとつに小泉岳が命名されている)

以上 (UT) 061121
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2006年11月13日

米中間選挙結果 イラク戦争への国民の判断出る

11月7日投票の米国中間選挙、一部改選の上院、改選の下院、両方で民主党が12年ぶりで多数を占める結果となりました。またイスラム教徒の下院議員(民主党)がはじめて誕生しました。

米メディアの出口調査では、ブッシュ大統領と与党共和党が推進してきた、イラク戦争に対しての厳しい見方が反映されました。無党派層の投票も前回とはさまがわりで、共和党から民主党へなだれをうったそうです。

戦争国家アメリカでも、開戦前に戦争反対の大きな声がありました。さらに大義なき開戦理由であったことがはっきりしさらに泥沼化している現実、アメリカの国際的威信が道義的にも軍事的にも失墜することになりました。ベトナム戦争を体験した米国民の目、それらをしっかり見ていたわけです。歴史は大きな1ページを踏み出したかもしれません。

アメリカのポチといわれた日本政府のイラク戦争支持と自衛隊の派遣、これも問題あったことも、日がたつほど明らかです。箕輪登さんが提起した訴訟の意味も意義も重いものであったこと、ますますはっきりしてきました。他人事ではないこととして、今の現実を受け止め考えること、今後の進路について考えること、日本国民に投げ返されてきました。

以上 (室長) 061113
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2006年11月07日

世界史は必修

国内の高校で、学校ぐるみで生徒に未履修の科目をつくり、卒業資格に問題があるところが全国に多くあることがわかりました。変則ですが補習による履修を行い、卒業させなければならないということになります。

なぜそうなったのか原因理由いろいろあるようです。が、受験競争に必要性が低いということで、学校長もそうした未履修科目が生じることを承知の上であったことも明らかになってきました。

その中でも世界史をはずすという形が多いというのにも、驚きます。私が高校生の時、それは何十年も前ですが、世界史は必修ではありませんでした。それが国際化社会という認識が高まる中、学習指導要領でも必修とされることとなり、今に到っているはずでした。

私は世界史を高校では必修にというのは、時代の反映として喜んだ記憶があります。個人的な気持ちですが、やはり世界に目を広く持てる意味での知識はあとからでは難しいことからです。

ところが、教えてもいないのでは、国際的な感覚つけようもつくりようもない人たちがたくさん生み出されてしまうことになります。それでは困ることがいつかでてくるでしょう。

世界史は必修、そのことの意味、学校も父母も生徒もわかるようであってほしいものです。これからの日本をささえる若者達が、今の激動の世界について,ますますわからなくなってしまいますから。

社会にでてからも認識させる場も必要ということなのかもしれません。それはまたたいへんなことです。深い反省をする機会にどうすればなるのでしょうか。

以上 (室長)061107
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2006年11月02日

オーマイニュース日本版、札幌のシンポジウム報道

11月2日、インターネット新聞オーマイニュース日本版が、10月29日札幌で行われたシンポジウム「北海道はこれでいいのか!『道政、道警、裏金報道』を考える集い」をくわしく紹介しました。続報もあるようですが、関心があっても参加できなかった人にとっては、たいへんありがたい報道となりました。

中台達也記者による「身ぎれいでなければ権力の疑惑追及は不可能 札幌市内でシンポジウム」という記事です。基調講演とパネルディスカッションの構成。田原総一郎氏が冒頭に基調講演、続くパネルディスカッションが田原総一郎、大谷昭宏、宮崎学、魚住昭、原田宏二、山口二郎という諸氏がパネリスト、コーディネーターが市川守弘氏という顔ぶれでした。

臨場感あふれる報道ではないかとの印象を持ちました。お読みいただくことお勧めします。

以上 室長  061102
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2006年11月01日

カムイミンタラ2006年11月号公開しました

ウェブマガジン カムイミンタラ 2006年11月号(第12号 通巻132号)公開しました。

特集が、「ナキウサギを泣かすな!」で、国内では北海道にだけ棲息しているナキウサギについてと、その天然記念物指定の取組みをしている「ナキウサギふぁんくらぶ」をとりあげました。ナキウサギが棲みつづけやすい環境とは、人間にとってもどうなのか。広い視点から見つめてみることが必要なことに気づかされます。随想は、中島秀之さん、大熊久美子さん、佐々木潤さんにご寄稿いただきました。

ナキウサギのこと、最近人間くさい話題として登場したこと、とりあげるきっかけになりました。また、カムイミンタラのアーカイブズでも、北海道の自然、あるいはそのことに関わってこられた方々の特集もこれまでいくつもあります。あわせてご覧いただければ幸いです。

以上 (室長) 061101



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