2006年7月「戦争のほんとうの恐さを知る 財界人の直言」(新日本出版社 本体1600円+税)を出版されました。
本日9月11日は、5年前にニューヨークでの大規模テロ事件が起きたと同じ日付です。それから世界は大きく「変わり」ました。さらに変わってもらうためには何が必要なのか。考えていく上でも示唆に富んだ「財界人の直言」をご紹介します。
「はじめに」で品川さんは、冒頭で次のように述べています。
「世の中の流れは、本当に速い。(中略)
この変化を無視して考え行動することは、もちろん出来ませんし、変化に自覚的に対応していくことは重要なことです。しかし、その場合も、確かな座標軸をもって激流を見分け、日本の進路を考えていくことが重要でしょう。
ーー日本の針路をみなさんが考える場合の座標軸は何かということをお話しするのが、この本の目的です。」
1944(昭和19)年12月に、20歳で兵隊として召集され、中国での戦争体験をされたことを、生々しく語っています。それが戦後を生き抜くうえで、大きな指針を与えたことがよくわかります。日本の中国やアメリカとの戦争で、日本人は3百万人、アジアの人たちは2千万人が亡くなりました。その痛苦の教訓からも現憲法が引き出されたとの思いを品川さんはっきり持って発言されています。
憲法九条を守ることの必要と大事さを、心の中から訴えており、説得力ある内容となっています。今の日本の中産階級は、日本の場合は税制とか財政でつくられた(185ページ)中産階級と発言していることは、衝撃的です。おねだりする中産階級にとどまっていることではなく、社会を支えるという自覚をもった階級、市民階級と呼ばれるものになってほしいという期待は、品川さんならではの指摘でしょう。
読みやすくわかりやすい語り口です。読んで考える、人と意見を交わしてみる、その大事さを教えてくれるものにもなっています。今82歳の品川さん、自分と同世代やそれ以上の人たちにも訴える以上に、より若い世代へのエールとする意気込みをこめています。「平和」があってこそ、生活も家も守られる、その「平和」とはなんでしょうか。
以上 (UT)

